防災訓練
防災訓練は、非常時に的確な対応をとるために欠かせないものです。
災害時の被害を最小限に抑えるために、地域内で一丸となって取り組みましょう。
初期消火訓練
火災の拡大を未然に防ぐためには、初期消火活動が欠かせません。
火が床から天井に届くまでに約3~5分、一棟火災になるまでに約10分といわれています。
初期消火のチャンスは最初の3分です。
消火器や三角バケツなどの有効な使い方を習得しておきましよう。
避難誘導訓練
火災、地震、水害など、災害の種類によって避難方法も異なります。
また、災害弱者には避難時の支援が必要。
地域内の全員が無事に避難できるように、しっかりと訓練を重ねておきます。
救出・救護訓練
応急手当の方法や倒壊物の下敷きになった人の救出方法などを習得します。
災害時には多数の負傷者が出るものと想定しておかなければなりません。
救出・救護訓練は多<の生命を救う上で欠かせないものです。
情報収集・伝達訓練
災害時の混乱する状況の中では、正確で迅速な情報の収集・伝達活動が欠かせません。
公的防災機関や地域住民との的確な情報のやりとりができるように、伝達方法を習得しておきましよう。
給食・給水訓練
被災後の食料と水の確保や配給方法を訓練します。
避難所などでは、協力して給食・給水活動を行う必要があります。
多数の被災者に食料や非常物資を手配する手際良い活動能力が求められます。
日頃からの地域内での備蓄も重要です。
防災訓練を効果的に行うポイント
1. 実施要領をしっかり広報する
訓練の日時や場所などをきちんと広報して、訓練の実施要領を地域内に周知徹底しましょう。
2. 実施日に変化を
実施する曜日や日時に変化を持たせ、いろいろな人が参加できるように工夫しましよう。
3. 参加意欲のわく訓練内容に
訓練に運動会の競争的な要素やゲーム性を取り入れるなどで、訓練が家族にとっての余暇活動の一環にもなるような参加意欲のわく内容を考えましよう。
自主防災活動の3原則
1. 楽しく参加できるように
義務感をともなった強制的な活動では長続きしません。住民が積極的に参加したくなるような工夫が必要です。
2. 政治色や宗教色を出さない
特定の政治色や宗教色が出ると、住民の幅広い参加は難しくなります。財政・内容面ともに、自分たちの力で活動しましょう。
3. 活動目標・内容を明確に
活動目標や内容が不明確だったり首尾一貫性がなかったりでは、住民はそっぽを向いてしまいます。しっかりとした活動姿勢で。