2017第13回(平成29年度) 13th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
写真部門 審査員 :溝縁 ひろし
<総評>
幅広い作品ジャンルの中、力作ぞろいで内容、レベルも高く、良かったと思います。そして額装、プリント仕上も含め、作者の気持ちのこもったものばかりでした。写真の難しさのひとつは、しっかりとした構図と微妙なシャッターチャンスのタイミングです。その中に面白さと彩りなどが含まれている事も大事です。私の経験なども含め審査させていただきました。
市展賞
【命 題】小女の戯れ
【住 所】近江八幡市
【氏 名】伊藤 汪次
【特別賞】東近江市文化団体連合会会長賞
【講 評】泳ぐイルカと二人の子どもたちの一体感。体を斜めにしたシルエットとブルーの色彩、スポット的な光も効果的です。
特選
【命 題】流れ行く春
【住 所】東近江市
【氏 名】小林 正治
【特別賞】NHK大津放送局賞
【講 評】春景色の中でも季節のうつろいを表現した力作です。かすかに流れる水面と風も含め、花びらの移動を計算したところに作者の技を感じます。
特選
【命 題】とどけ!!ドクターイエローへ
【住 所】東近江市
【氏 名】中村 義宣
【特別賞】産経新聞社賞
【講 評】とてもダイナミックな動きと夕日をうまく組み合わせた作品です。そして、夕日の彩色も頭に入れた写真。奥の新幹線もいいタイミングです。
特選
【命 題】火消し
【住 所】東近江市
【氏 名】佐多 信義
【特別賞】報知写真新聞社賞
【講 評】びわ湖の葦焼きの光景。奥ゆきの広がりと炎のいきおいを見守る二人の姿。バランスのいい構図です。手前の草刈機が生活ポイントとして生かされています。
特選
【命 題】秋の訪れ
【住 所】東近江市
【氏 名】山口 銀治
【特別賞】FMひがしおうみ賞
【講 評】ひがん花を大きく手前に置き、太陽光と重ねた構成がみごとです。タテ構図の中、変化ある空の雲がおもしろく表現されています。
佳作
【命 題】都会のミラー
【住 所】東近江市
【氏 名】藤江 紀子
【特別賞】―
【講 評】万華鏡をのぞくような画面構成のおもしろさ。どのような仕掛けなのかよくわかりませんが、見る程に不思議で楽しい写真です。
佳作
【命 題】神馬駆け上がる
【住 所】東近江市
【氏 名】小川 武司
【特別賞】―
【講 評】坂道を登る馬と騎手の真剣な姿、それをとりまく周辺の人々の表情が肉迫に感じられるすごい作品です。歓声が聞こえそうです。
佳作
【命 題】かいらしいな
【住 所】東近江市
【氏 名】井後 良紀
【特別賞】―
【講 評】祇園の夏八朔の行事ですが、真夏の暑さもきにせずさりげない笑顔と仕草をみせる舞妓。背景もよく考え、上半身でうまくまとめています。撮る方の苦労もひとしきりではと思います。
佳作
【命 題】赤と黒
【住 所】蒲生郡日野町
【氏 名】藤澤 庄蔵
【特別賞】―
【講 評】どろんこ祭りのラストシーンかと思われます。祭りの醍醐味をおもいきり楽しむ男たちをうまく撮っています。泥の中の赤い面が際立っています。
佳作
【命 題】赤・青・黄のハーモニー
【住 所】東近江市
【氏 名】高田 徳一
【特別賞】―
【講 評】まっ赤に咲きほこるひがん花。そこを超スピードで走る黄色い列車を流し、そして背景の青空。動と静に彩をシンプルな組み合わせてうまくまとめています。