日本画部門 審査員 :本多 功身
<総評>
本年はコロナ禍の中、作品を描くことの気持ちの入れ方が大変だったと思われます。賞外でもいい作品が多々ありました。でももっと、自分自身感じた気持ちが画面に出てくれば。
うまく描かなくても、もっともっと悩んでください。いい作品ができると思います。
市展賞
【命題】鉱山の追憶
【住所】東近江市
【氏名】日永 清重
【特別賞】滋賀県芸術文化祭奨励賞
【講評】まず、構成力がいいです。岩肌(土肌)の色彩、岩窓から見える風景の捉え方がうまくいっているように思われる。あえて言えば、もっと冒険をして欲しいです。
特選
【命題】猫の休日
【住所】東近江市
【氏名】谷 美樹
【特別賞】株式会社カリセ賞
【講評】決してうまくないですが、やわらかい色彩と、描きたいものだけで構成され、後は見る人が…。ほのぼのとした作品だと思います。
特選
【命題】熱き鉄魂
【住所】東近江市
【氏名】瀬川 隆雄
【特別賞】京都新聞賞
【講評】市展賞にはどちらの作品にしようか迷いました。大胆な構図で、機関車の迫力がそのまま伝わってくるような気がします。
佳作
【命題】池 くもり 水無月
【住所】東近江市
【氏名】丸岡 悠子
【講評】下の方に重心を置き、あとは水面のみ。黄色い花が2本、上にあることによって奥ゆきが表現できていると思われます。黄色い花を、もう少し中心に近い部分に持ってきては。
佳作
【命題】晩秋
【住所】日野町
【氏名】岸山 平
【講評】日野菜を上に、山を下に配置して面白く、この場面の空気を感じられます。ただ、山の上の黒さが少し、気になりました。