令和3年度全国優良経営体表彰「有限会社花匠」が農林水産大臣賞(経営改善部門)を受賞
[2021年12月15日]
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◆ICT活用、労働環境への配慮、研修生受入など経営改善と地域貢献で高評価
胡蝶蘭(コチョウラン)を生産している有限会社花匠(糠塚町)が、農林水産省などが主催する令和3年度全国優良経営体表彰の経営改善部門で最優秀賞となる農林水産大臣賞を県内で初めて受賞されました。
同社は、かつてシンビジウムと胡蝶蘭の2品目を生産する家族経営でしたが、雇用型の安定経営を目指して、平成17年に法人化するとともに、通年での栽培・出荷が可能な胡蝶蘭の単品生産に経営転換し規模を拡大されました。現在は、約3,240平方メートルの施設で年間約10万株の胡蝶蘭を生産されています。
周年栽培を可能とするため、海外との「リレー栽培」を実践。生育に適した気候の東南アジアや台湾などで養成した苗を輸入し、花芽分化から出荷までを自社施設で行うことで栽培期間を短縮させ、施設の回転率を大幅に向上されました。加えて、温度・湿度・日射量を一元管理できる全自動環境抑制ハウスを導入し、数年かけて胡蝶蘭栽培に適したプログラムを構築した結果、病害虫の減少などにより株廃棄率が3パーセントまで低下、高品質安定生産と栽培管理の省力化を実現されました。
これまでの経営展開と地域の農業高校や農業大学校の生徒を就農体験研修の場として受け入れ就農へ導かれた実績、地域の女性を多く雇用するとともに、勤務時間の要望に柔軟に対応したり休憩室を設置したりするなど労働環境の充実を図っている点などが評価され、今回の受賞につながりました。
12月8日、有限会社花匠の川口正代表取締役が小椋市長を表敬訪問し、受賞を報告されました。
同社の取組などについて説明を受けた小椋市長は、「栄えある賞を受賞されたことはご自身にとって励みとなり、他の農業者にとっても目標となったことでしょう。しかし、これはゴールではないはずです。今後も精進していただき、ますますのご活躍を期待しています」と激励の言葉を贈りました。
▲「有限会社花匠」の見事な胡蝶蘭とともに記念撮影
▲小椋市長へ「有限会社花匠」の取組を説明する川口代表